Web面接に関する考察

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2020年12月8日(火)ブログ

Web面接に関する考察

リネアコンサルティングの大森です。
最近、主流となっているWEB面接に関して感じたことを書いてみたいと思います。

そもそも、コミュニケーションの際に人はどのような情報に基づいて印象を判断するのでしょうか?

これを実験結果によってまとめたのが『メラビアンの法則』です。
ポジティブな内容の話をしながらも、顔の表情が険しかったり、悲観的な表情をするなど、
言語情報と非言語情報が矛盾する場合、受け手は言語情報を7%、話し方などの非言語情報を38%、
見た目や表情などの非言語情報を55%という割合で参考しており、
非言語情報がコミュニケーションにおいて大切であると結論づけたものです。

Web面接においても非言語情報が重要になるのですが、
面接官は限られた画面の中で必至に応募者の非言語情報を探すものの、
画面が限られているため、身振り手振りのジェスチャアなどは伝わりにくく、
ちょっとした表情の変化にも気付きにくいものです。
一方で、応募者は面接官が物理的にその場にいないため、
相手の存在への意識が希薄になり、言語以外の表現が疎かになりがちです。

このギャップこそが、WEB面接は候補者のことが分かり難いという面接官の評価となり、
応募者は面接の手応えがないという印象になるのだと思います。

先日、受けた「表情で語る力を意識する」というセミナーの内容が興味深かったのですが、
顔の中で非言語情報を伝えるのに重要なのは「眉毛」と「首」とのこと。
眉毛は驚き、感心、嫌悪などの感情が伝わりやすく、首は同意や否定、相手への関心などが伝わりやすいそうです。
この辺りをWEB面接で意識するだけに受け手が感じる印象が変わります。

ちなみに、WEB面接では笑顔で臨みましょうというアドバイスも多いですが、
相手がずっと笑顔で話をしていたちょっと怖いですよね。
常にニコニコ話すのは難しくても、
話題に応じて最大の笑顔で対応すると相手は感情を共有し相手と共感します。
自分の感情は顔の表情で積極的に伝えていくと良いと思います。

あとは目線の意識です。
出来ればPCのカメラの位置に焦点を合わせたいので、
拡大した画面の中央に目線を向けるのではなく、
画面を縮小するなどしてカメラに近い位置に置くことで
相手に目線を向けて話している印象となります。
ちょっとしたテクニックですが便利ですよ。

最後に1つ、話し方に関して言えば、
相手からの質問を受けた際、一瞬だけ間を空けることです。
頭の回転の速いコンサルの方に多いのですが、
質問に被せるように早口で理路整然と回答される方もいますが、
間を空けることで、相手はしっかりと自分の質問を聞いて考えていると感じ、
言葉自体に重みが出るようです。

上記は面接を受ける応募者の方にはもちろんですが、
相手に自社の魅力を伝える面接官の方にも参考になると思います。

多少でも皆様の参考になれば幸いです。

大森

書籍紹介『フェルミ推定の技術』

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2021年12月13日(月)ブログ

書籍紹介『フェルミ推定の技術』

リネアコンサルティングの大森です。

”日本に電柱は何本あるか”
この旧来のフェルミ推定は、ケース面接の場でも大きく様変わりしています。

先日、弊社で『フェルミ推定の技術』の著者であり、BCGマネージャーを経験された高松智史氏にフェルミ推定の講習会を開催して頂きました

同書は書店やネットでも話題の書籍ですので、既にご存じの方も多いかと思います。

ビジネスにおいても正攻法で戦える時代は過ぎ、日々の進化と共に「答えの無いゲーム」の時代に突入しています。
フェルミ推定は「未知の数字」への挑戦であり、答えの無いゲーム(ビジネス)で勝ち抜く思考技術です。

本書は特に、コンサルワークやケース面接において大変役立てて頂ける内容になっていますが、この思考技術はコンサルティングファームの人だけに必要なものではなく、ロジカルシンキングを超えて、圧倒的にビジネスを明るくする最強の思考ツールだと氏は語っておられます。

当書籍はフェルミ推定の概論ではなく、ビジネスで、そして面接の場で実際に使える思考技術が明確に言語化されており、最終章には面接のスクリプトもあるなど非常にリアリティがあります。
全てのビジネスパーソンに、是非お読み頂きたい一冊です。

また、弊社でも高松氏から伝授頂いた『フェルミ推定の技術(因数分解と値・話し方)』を転職者の皆さんに是非お伝えしていきたいと思います。

大森

キャリアを”Change”するのではなく”Shift”する

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2021年12月27日(月)ブログ

キャリアを”Change”するのではなく”Shift”する

リネアコンサルティングの大森です。

今年も残すところあと僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

それにしても、時が経つのは本当に早いですね。

気が付いたら年末になっていたという方も多いのではないでしょうか。

年末年始はご自宅や実家で過ごす方も多いと思いますが、この機会にご自身のキャリアを振り返ってみるのはいかがでしょうか。今までの経験を踏まえ、これから取り組みたいこと、目指したい姿を考えてみると、普段は見えてこない自分自身の本音や想いと向き合うことができます。

その際にお勧めしたいのが『キャリアシフト』という考え方です。
キャリアを大きく変える(=Change)ではなく、方向性をずらす(=Shift)という思考です。

本来は、一つのキャリアを極めるのではなく、同時に複数のキャリアを築きながら、本当に自分にあったキャリアに徐々にシフトしていくという意味ですが、転職におけるキャリアシフトとは『今までのキャリアを生かしながら、関連する経験やスキルを身に付けキャリアを強化していく』という意味となります。
つまり、経験やスキルの軸を増やすのではなく、軸を太くするという考え方です。

お勧めしたい理由は3つです。

1、マーケットバリュー
現在のマーケットにおいては、ゼネラリストよりもスペシャリストが求められる傾向があります。
言い換えれば、浅い経験を広く持つ方よりも、代替できない一点突破のスキルや経験を持つ方のニーズが高く、特にコモディティ化したコンサルファームにおけるキャリア形成においては重要な視点です。
キャリアシフトは経験の軸を太くすることであり、結果として専門性を高めることに繋がります。

2、年収の担保
キャリアチェンジは未経験にチャレンジすることであり、年収がそれなりに下がることが多いです。
いったん下がった年収を戻すのはとても大変ですし、年齢、経験と年収が見合わない場合、それなりの評価をされている人と誤解されることもあります。
それに比べて、キャリアシフトは今までの経験を生かしつつ、新たなスキルや経験を習得することになるため、現在の年収をキープしたままの転職ができることが多いのです。

3、低リスク
転職して間もない頃は、環境に順応できるかどうか不安ですし、覚えることも多く、慣れるまでは精神的なプレッシャーが高い状況が続きます。
その際、いち早くパフォーマンスを発揮し、認めてもらえるかが焦点となりますが、今までの知見が一定レベルで生かせるキャリアシフト転職の方がパフォーマンスを発揮しやすく、転職の際のリスクを軽減させることができます。

キャリアシフト転職の例としては、以下のようなケースです。

1、SAP導入支援メインのITコンサルタントの方がアナリティクス、AI、IoT領域のコンサルタントに転身
2、会計、SCM、ITコンサルタントの方がM&Aなどを担当するアドバイザリーファームに転身
3、大手製造業の経営企画の方が大手総合ファームのSDGs、ESG領域のコンサルタントに転身

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