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コンサル転職に向いている人・向いていない人の特徴とは?ストレングスファインダーで自分の強みを活かす方法

コンサルタントとして働いている方、またはこれから目指す方の中で、「自分はコンサルタントに向いていないのではないか」「プロジェクトで上手くいかなかった」と感じたことはありませんか。
そんな時は大抵、自分の強みを理解できていないがゆえに力が発揮できていないことが多いものです。自分の強みを知らないと、活躍できる環境や会社、職種、仕事が見つけられなかったり、成果の出し方がわからず空回りしてしまったりします。
本記事では、ストレングスファインダーを活用して自分の強みを知り、コンサルタントとして成果を上げる方法を詳しく解説します。
コンサルタントには様々なタイプがある

まず最初にお伝えしたいのは、コンサルタントには様々なタイプがあるということです。10人いたら10通りのコンサルタント像があってよいのです。
多くの人がイメージするいわゆるコンサルタントとはメガネをパシッとかけ、キラリと光らせながらクライアントのところに行く。ホワイトボードでプレゼンし、瞬時に何千万、何億の契約を取り付け、外車に乗って颯爽と帰っていく。聡明で論理的、誰も思いつかないようなアイディアで価値を創造し、巧みな話術で人を説得する。クライアントから絶大な信頼を得ていて、ミスなんて絶対しない、ホスピタリティに溢れて誰からも愛されている。
このようなオールドタイプのコンサルタントは今はいませんし、そもそも、こんな完璧な人もいません。それなのに、勝手にそういう偶像を作って、そうならなければいけないと思い込んでしまう方が多いのです。そういった勝手な空想を作って、それにとらわれて、それしかないと思い込むのはやめましょう。
10人いたら10通りの形があってよいのですが、わかりやすくするために4つにまとめました。
4つのコンサルタントタイプ

1. メガネキラリ型コンサルタント
常に先を読み、筋道を立て、集団を導く力を持つタイプです。目標に向かう選択肢を想定し、適切なパターンと問題を予測できます。情報を踏まえて分析し考察する、論理性を活かしながら物事を的確に進めていくタイプです。
2. 愛されキャラ型コンサルタント
人間関係構築が上手で、敵も作らず、人の懐に入るのが得意なタイプです。チームマネジメントが上手で、グループ全体を取りまとめて大きな力に変えられます。一人ひとりに力を発揮させることができます。
クライアントの担当者と仲良くなって、一緒に飲みに行くような機会をいただき、そこで現場の本音などをヒアリングしてプロジェクトに活かしていく。こういったタイプの方です。
3. カリスマ型コンサルタント
主導権を握る方法を知っているタイプです。一言発すると誰もが耳を傾けてしまう。その人が話した後には、エネルギーが高くて、心に火をともす、鼓舞させる、奮い立たせるようなタイプ。アップル社の創業者スティーブ・ジョブズのような、影響力を持つコンサルタントのタイプです。
4. 俺に任せろ型コンサルタント
アイディアを踏まえて、それを現実のものにする行動力があふれるタイプです。物事を絶対成し遂げる、逃げない、最後までやり抜く。グリット力が大事で、やり切る力が強い。見えないところでもできる、最後まで頑張る。こういった能力を持っている方が、このタイプとしてパフォーマンスを出しやすいです。
ストレングスファインダーとは

次にこの4つの中で自分がどこに当てはまるかを確認してみてください。もちろん、イメージで決める話ではありません。ここで使うツールがストレングスファインダーです。
ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が開発した強み診断ツールです。177の質問に答えると、自分の強みが34個順番に出てきて、どういった分野に強いかがわかる診断ツールです。
このギャラップ社という世論調査会社が、500万人以上の成功したビジネスパーソンが成功した要因を分析し、そこに起因する要素を強みとして34に分類しました。それをまとめてツールとして提供しているのが、このストレングスファインダーです。
ストレングスファインダーの受け方
書籍で言うと「さあ、才能に目覚めよう」という書籍があり、これが2,500円程度で購入できます。本の中にシリアルナンバーがあって、そのシリアルナンバーを入力するとテストが受けられます。
書籍版だと上位5つだけが出てきます。ウェブ版もあって、ウェブだと完全版は6,000円程度ですが、これを受けると34個すべて出てきます。まずこれをやってみることをお勧めします。2,500円か6,000円で自分の強みが知れるというのは、非常にお得です。
ストレングスファインダーの活用例
リネアコンサルティング代表の大森の上位5個は以下の通りです。
1. 着想:いろんなアイデアを考えて発想することが得意
2. 個別化:いろんな人の違いや良さを見ていく資質
3. 包含:みんなで仲良くする
4. 最上志向:良いものを求めていく資質
5. 社交性:いろいろな人とコミュニケーションをとるのが得意
この強みは、転職支援の仕事に大いに活きています。それぞれの方の良いところや違いに着目し、アイディアを出しながら、どういった人生やキャリアを築いていくかを一緒に考える。全員を包含し生き生きと働く術を考える。最上志向で良いものを目指していく。本当に強みが活きている実感があります。
4つの領域と4つのコンサルタントタイプ

ストレングスファインダーをやると、34の資質は4つの分類に分けられます。順番にマッピングしていくと、その4つのどこかに分類されます。その4つとは以下の通りです。
1. 戦略的思考
2. 人間関係構築
3. 影響力
4. 実行力
自分の上位5つの資質がどこに多くマッピングされるかを見てください。より多く該当する領域というのが、自分が当てはまるところ、強みの領域です。
そして実は、この領域の4つは、最初に説明したコンサルタントの4つのタイプと紐づいています。
- メガネキラリ型 = 戦略的思考
- 愛されキャラ型 = 人間関係構築
- カリスマ型 = 影響力
- 俺に任せろ型 = 実行力
テストを受けて自分の強みを知り、そこに多くマッピングされるところ、そこに紐づくコンサルタント像が、自分がパフォーマンスを出しやすいコンサルタントのタイプです。
強みの活かし方を考える

ここまで知って終わりではなく、ここからがとても重要です。例えば自分が人間関係構築力、愛されキャラ型コンサルタントがパフォーマンスを出しやすいとわかった。その中で、そこに自分が上位に入った強みをどう活かしたらいいかを考えることが大切です。
愛されキャラ型だから人と会うのが好き、で終わりではないということです。
具体的な強みの活かし方
人間関係構築力の中でいろんな資質や強みがあります。例えば以下のような違いがあります。
調和性に長けている方は、全体のバランスを見ることができます。特定のところに偏らずに全体のバランスを見ながらチームマネジメントをする。好き嫌いで判断せずに調和を重んじながらのマネジメントをする。そういったマネジメントスタイルが得意です。
親密性に長けている方は、1対1で親しくすることが得意です。広く浅くやるのではなく、一人ひとりと向き合って話し合いながらいろんなヒアリングをしていくようなチームマネジメントが得意だったりします。
このように、自分の強みの活かし方、そういう資質を活かしていく上でのマネジメントをして、その上でのコンサルタントを目指していくというところが大事です。
親密性とか社交性もあります。社交性は人間関係構築力ではなく影響力、カリスマ型コンサル的な資質です。親密性が1対1でコミュニケーションをとるのが得意な方に対して、社交性は多くの方と関係を築く、コミュニケーションをとるのが得意です。
ですので、そういうような多くの人に働きかけるような機会をより自分で持ってやっていくと、自分の強みがとても生き生きと自分を助けてくれます。
領域がわかった上で、自分のその強みをどう活かしていったらいいかまで、ぜひ考えてみてください。
実は、自分の資質の活かし方は確かにすごく難しいものです。ギャラップ社がストレングスファインダー認定コーチという資格を出していて、私自身もそのコーチ資格を持っています。そういった方とコミュニケーションしながらコーチングを受けて、強みの活かし方、パフォーマンスの出し方を学ぶとより良いでしょう。
まずはストレングスファインダーで強みを知り、タイプを知り、その上で自分もその強みをどう活かしていくかを考えてみる。そういったところから始めてみるのも良いのではないでしょうか。
大切なこと:レッテルを貼るためではない
ひとつだけとても大事なことをお伝えします。
今回、4つの分類をして、あなたはA、あなたはBというようにレッテルを貼りたいわけではありません。
コンサルタントとしてやっている方、あるいはこれから目指す方が、その中でどうパフォーマンスを出していけばよいか、その時に自分の強みをどう使ったらいいのかというところをお伝えしたいのです。
分類して型にはめたいということではありません。自分の強みを使って、自分の目指すコンサル像を明確にし、努力をどんどん積み重ねながら、コンサルタントとしてパフォーマンスを出していく。そういうことです。
そこはぜひ間違えないでいただければと思います。
まとめ
ポイントは、他の誰かになる必要はない、あなたはあなただということです。
勝手な偶像を作ってそこに当てはめられるのではなく、自分が目指す像を明確にし、自分の強みと向き合い、それを活かしてパフォーマンスを出していく。ぜひやってみてください。

